サハリン州郷土博物館(その2)…2012年夏2013/12/07 14:52

チェーホフ著、原 卓也訳
『サハリン島』
中央公論社、2009年

   南部では冬のさなかに時折り雪解け日和があるが、こんなことは、ドゥーエやルイコフスコエのあたりでは、ついぞ見かけぬ現象である。河の氷が融けるのも早いし、太陽が雲間からさしのぞくのも、こちらの方がひんぱんである。



   これはブロニスワフ・ピウスツキの像。ポーランドの社会活動家、文化人類学者で、サハリンに流刑となったが、アイヌ研究などで大きな業績を残している。弟のユゼフ・ピウスツキは、第2次ポーランド共和国の初代国家元首をつとめたあのピウスツキ元帥。
 ブロニスワフ・ピウスツキは日本での滞在経験もあり、樺太で結婚し、その子孫は今でも日本で暮らしているとのこと。今年の10月、北海道のアイヌ民族博物館において、ブロニスワフ・ピウスツキの胸像除幕式が行われ、今は日本人となっているピウスツキの孫も参加したのニュースが報じられていた。