海の向こうの思い出
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ブラチスラヴァからウィーンまでドナウを下る(その5)…2016年夏
2018-02-24
赤川次郎著
『青きドナウの吸血鬼』
集英社文庫、2015年
<青きドナウの吸血鬼>
「いや、ドナウはですな……」
ドナウの川面を見つめる。もっときれいかと思ったが、泥水が流れているような色をしている。いつもこんな感じなのだろうか。あるいはちょっと前に雨が降ったりして、こうなってしまったのだろうか。透明な水でないので、魚が泳いでいるのを見ることもできない。
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