司馬遼太郎著書
『街道をゆく40<新装版>台湾紀行』
2009年、朝日文庫
地球は、自転している。それも、わずかながら傾いているらしい。
この傾きのため、太陽光線が垂直に照りつける地帯は、一年周期でわずかに変化するそうである。春分の日の正午には赤道付近に垂直に照りつける。夏至のときは北回帰線の上に太陽が来る。赤道をはさみ北回帰線と南回帰線の間が熱帯だという。
嘉義市の南郊に、その北回帰線が通っていて、路傍に、大きな碑が立っている。
台湾の高雄から電車で東方向に30分ほど行くと、屏東という街に着く。もっと田舎かと思っていたが、列車の本数も多いし、けっこう賑わっている。屏東は高雄よりやや北側だが、屏東県そのものは台湾本島の最南端まで突き出ている。日本へ輸出されるパイナップルも生産されている。正真正銘、熱帯の県である。
この街の見所は慈鳳宮だが、駅のすぐそばで簡単に見つかる。かなり派手な廟。海の女神である媽祖が祀られている廟。
慈鳳宮を出て、繁華街、旧日本軍人宿舎エリアを歩いてみる。バイクが路上にたくさん止めてあり、ちょっと歩きにくい。
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