シンガポールの雨…1998年夏
2012-07-03


アリステア・マクリーン著、伊藤晢訳
『シンガポール脱出』
ハヤカワ文庫NV、1977年

    じめじめとしずくがしたり、むっとするように暑い、暗いジャングルがが彼らの周囲一面にひろがっていた。つる草がびっしりまきつき、たがいに入りくんだ高い梢の小さな隙間から、灰色の泣き出しそうな空がちらりと見えた。この曇り空のため、ちょうど二時間前の日の出もまったくわからなかった。



 シンガポールはパリから成田へのトランジットで滞在しただけ。時間がたっぷりあったので、市内を観光することにした。実は、その後にマレーシアまで国境越えしてしまうのだが、そのことは別に記す。さて、シンガポールはほぼ赤道直下にある国。その割には過ごしやすい。木陰はけっこう涼しい。
 天気も悪くなく、観光日和。ところが、突然に激しい雨が降りだす。しかも傘がない。バス停に避難して、雨があがるのを待つ。意外と早く雨はやんだ。よく見ると、鞄の中には小さな折り畳み傘が入っていた。でも、無理をして傘をさして歩いても、びしょぬれになったかも。

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