村上龍著
『半島を出よ(下)』
幻冬舎、2005
渡河の途中で溺れたと言う人もいたし、国境警備兵に捕まって処刑されたと言う人もいたし、延吉で朝鮮族の女と暮らしていると言う人もいた。
これも出発の時とほぼ同じ光景。中朝友誼橋を多くのトラックが行き来している。ついてくれたガイドさんは北朝鮮には行ったことがないが、北朝鮮関係の仕事もあると言っていた。北朝鮮の人たちがほしがっているのは食料よりも人民元で、北朝鮮でも大きな影響力を持っているとのことだった。
そして船から下船する。あっという間に時間が過ぎてしまった。
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